2019年5月13日月曜日

Wild Canoe Caravanの始まり


これから始まるプロジェクトはカナディアンカヌーを使った
ロングツーリングプログラムです。

支笏湖は国立公園として強く保護され、動植物も北海道らしい
ワイルドな自然が残る大変貴重なフィールドです。

このフィールドをこれからもしっかり維持し後世に残していくためには、
この地域の得意な「体験観光的」な自然への興味関心をもつきっかけとなる
ショートプログラムに加え、
このフィールドとどっぷり向き合う生活型の
複数日プログラムの必要性を感じています。

「自然保護・環境保全」というキーワードも実際に自然の中に
身を置くからこそその意識が芽生えますし、
自然の大切さ、尊さ、もろさ、強さ、美しさ、怖さ、は
実体験で得る以外に体感できる手段はありません。

周囲の湖を見てもどこのフィールドも開発が進む中、
人工物や人の手がかかった場所が少ないこの地は
本来の自然が残る貴重なフィールドです。

こういった自然と真っ向から向き合うコアプログラムが
できる場所は北海道内でも多くありません。

そんな素晴らしいフィールドにも関わらず、規制の多さから人の目につきにくく
「違法キャンパー」や「直火でのキャンプファイアー」「不法投棄」
「不法採取」といったことが残念ながら現状として数多く行われています。

我々はレンジャーのような立場で、フィールドの適正利用の促進、
違法利用者への注意喚起、動植物のモニタリングと連携機関への情報共有、
といった側面からも当プログラムを実施したいと考えました。

残念ながら規制を作る環境省では、その管理までは
自分たちでなかなかできておりません。
それが悪いわけではなく「餅は餅屋」で我々アウトドアガイドという
フィールドワーカーが細かな変化を拾い、国へ提出し、
国が適切な規則や規制をつくる。

そんな連携が支笏湖では仕組みとしてできても良いのではないかと考えています。

そこにひとつのアウトドアガイドの社会的役割があると信じています。



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